6 先妻の子に連絡を取り、相続放棄してもらった事例
先妻の子に連絡を取り、相続放棄してもらった事例
依頼者
48歳 男性 大阪市在住
相手方
姉
遺産
退職金:250万円程度、生命保険:250万円程度
依頼の経緯
4人兄弟一番下の弟が急死し、相続が発生した。預貯金はほとんどなかったが、退職金が250万円、生命保険(受取人の指定なし)が250万円、計500万円の遺産を相続することになった。相続人は遺された兄3人と、父の先妻の娘の計4人であった。父の先妻の娘は徳島に嫁いでおり、関係性もなく、自分達では連絡がしづらいので、当事務所に依頼があった。
事情
弁護士が徳島に住む姉に連絡して、「相続放棄か、少額での遺産分割協議に応じてもらえないか。」とお願いをしたところ、姉からは「兄弟との関係もほとんどなく、経済的にも不自由なく暮らせているし、遺産は特に受け取らなくて良いです。」と書かれた手紙を受け取ることができました。
相続放棄をしてもらうのがベストの選択であった。「当方で相続放棄手続きは全て行うので、相続放棄していただけないか。」と姉にお願いしたところ、快く応じてくだりました。
弁護士が丁寧にお願いをすることで、スムーズに相続放棄の委任状を手にする事ができました。
すべての手続きが完了し、残った遺産は3人の兄弟で3分の1ずつの遺産を相続しました。
このケースの場合、相手方が経済的に困っていなかったこともあり、比較的スムーズに解決をすることができました。
投稿者プロフィール
- 大阪千里法律事務所、代表弁護士の寺尾浩と申します。当事務所では、豊中市・吹田市・箕面市を中心に、多くの相続問題を多く取り扱っております。依頼者の想いを十分にお聞きし、その想いを実現するために徹底した調査を行い、 専門的知識・経験豊富な弁護士が、依頼者の想いが最も反映された解決案を提示し、 その実現のために、全力を尽くします。 |当事務所の弁護士紹介はこちら
- 遺留分侵害額請求をされたが、葬儀費用等を控除して遺留分を算定することを相手方に認めさせて示談した事例
- 異母兄弟が主張してきた「依頼者の相続分を譲渡してもらう代わりに、依頼者に対して10万円を支払う」という案を撤回させ、「異母兄弟が遺産不動産を取得する代償金として、依頼者に対して130万円を支払う」という内容で遺産分割調停を成立させた事例
- 相続人である姉から遺留分減殺請求され、遺留分侵害額として約3000万円を請求されたが、依頼者が支払う金額を1900万円に減額させて合意した事例
- 被相続人が後妻に「全財産を相続させる」趣旨の遺言を残していたが、後妻に遺留分減殺請求をして、被相続人名義の口座から後妻が引き出していた使途不明金の95%以上を遺留分算定基礎財産に含めることを後妻に認めさせた上で、被相続人の子である依頼者2名が後妻からそれぞれ約290万円ずつ取得する内容で合意した事例
- 代襲相続人である被相続人の孫が遺産分割協議に非協力的であったが、被相続人の長女と妻から依頼を受け、長女は不動産以外の遺産の半額である約1000万円、妻は法定相続分以上の価値のある不動産を取得する内容で遺産分割協議を成立させた事例
- 不動産・預貯金の遺産分割協議を拒否する兄から1人1000万円(4人で総額4000万円)を取得し、遺産分割協議を成立させた事例
- 被相続人と面識のなかった半血兄弟(父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹)と交渉し、本来の相続分以下の金額で合意することを認めさせ、遺産分割協議を成立させた事例
- 被相続人の死亡から約4年半経過後に突然遺産分割調停を起こし、依頼者が被相続人の生前に同人の口座から出金した450万円を遺産に加えて計算すべきと主張する妹に対し、450万円の一部を被相続人のために使用したことを認めさせ、遺産分割調停を成立させた事例
- 突然遺産分割調停を起こし、遺産不動産の死亡後のリフォーム代等を遺産から支出すべきと主張する兄嫁に対し、リフォーム代は遺産から控除しないことを認めさせ、依頼者が代償金606万円を取得する内容で遺産分割調停を成立させた事例
- 「祖母の遺産を全て取得させろ。」と迫る叔母と交渉し、約1030万円を取得し、後日判明した遺産は依頼者が取得することにして、終局的解決を図った事例